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理想はシンプルな生活。かわいいものや 美味しいものが大好きなので無理なようだわ。
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「読書モード」にスイッチが入る時期があります。
無性に活字が読みたくなる。
宮部みゆきの新刊が出ても、お江戸の話は好みではないので
本屋さんで新堂冬樹を探していました。
その時、ふと目に付いたこの本。

台湾の南部、台南市出身の女性(故人)の生涯を
彼女が育った故郷の風景や風俗を
食事とともに綴った本です。

日本統治下に育った人ですが、しっかり中国独自の文化や
美意識を守りつつ、日本に根を張って生きてきたからには
日本の文化や日本人を理解し、非常にバランスのとれた
考えの持ち主というのがわかります。

とにかく「これでもか、これでもか!」と言わんばかりに
それはそれは、潤沢でおいしそうな料理が出てきます。
そのいくつかが材料、作り方で紹介されていますが、
ダラな私には作れません~(;^ω^)

巻末に林真理子氏による解説がありますが、

”「中国人の豊かさというのは、日本とまるでスケールが違う」と
ため息をつくことであろう。
日本でも戦前の恵まれた人たちが綴る、食の文化がある。
銀座のレストランでのハイカラな美味、そして日常の食卓での愛情の
込もった料理の記憶だ。
しかしそれらがどうしても、日本的なつつましさから逃れられないのに
比べ、この安閑園のダイナミズムはどう言ったらいいだろうか、
量も質もケタが違うのだ。”

”中国人の根本はもっと享楽的なものだ。
それは自分の好む、おいしいものをたらふく食べる。
そういう人生を送る。それができる金を稼ぐ、というのが大きな柱として
あるのではないか。中国人の食卓において、清貧の思想など
ないのではないか、と私は考えるのである。”

まさに林氏のおっしゃる通りです。

著者も林氏も「中国人」と表現していますが、
彼女とその一族は台湾人(本省人)でありますので
大陸系の中国人とは異質な民族であります。
が、源流は中華系で共通する文化・風俗習慣から
中国人と言ってるのかな、とは思います。
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プロフィール
HN:
高菜
性別:
女性
職業:
主婦
趣味:
テディベア・ミニチュア好き・昼寝
自己紹介:
広島市在住。ギョーザの街・宇都宮出身。
栃木・東京・熊本・福岡・広島と渡り歩くが、
福岡県には19年住んだので
年数が出身の宇都宮と拮抗。
自分がどこの人かわからな~い。

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